①SST ソーシャルスキルトレーニング
SSTは簡単にいうと「社会生活を営む上での自分の困りごと(問題・偏り・凸凹とも言う)」の解決に役立つものです。
困りごとも困っている原因もそれぞれで異なるので、対処方法も必然的に個々それぞれで異なります。
姿勢改善を通して得ることができる「自分に合った調整方法」は、まさにSSTです。

②認知トレーニング
見えない世界を見える化し、現状を理解する力をつける。そしてその先へ・・。
私たちは認知トレーニングにおいて、単に「モノの捉え方、見方を変える」ではなく、”捉え方、見方に幅を持たせる工夫をする力”を身につけて行きたいと考えています。
新しい情報が入った時、必ず記憶と感情にアクセスします。
そこで、どんな記憶が蘇り、同時にどんな感情が溢れるのか?
この記憶と感情へのアクセスを制御したり塗り替えていくのではなく、たとえマイナスな記憶と感情が湧き出たとしても、それをどの様に対処するか?を自分で考えていける力を養いたいので、私たちの支援では、物事の伝え方、次の展開への仕掛けを考えて働きかけを行います。

③非認知トレーニング
目に見えない物事に対して向き合う力、考える力。
非認知能力とは、生きる力です。
生きる力は、見通しを立てることや忍耐力にも繋がり、それは命を守ることが出来る知恵でもあります。
子どもたちが活き活きと自立した生活を送るためには、日々の生活の中で、個々の自発性を汲み取り、それぞれの現状・段階を丁寧に汲み取りながら、それを自覚し、次へ展開していける力に変えていけるようなサポートをして行きたいです。

④ABA 応用行動分析
ABAとは、「人の心は行動と環境の相互作用によって動く」という行動分析学をもとに人の行動を分析した上で問題行動に対応するというものです。
実はABAは教育現場やリハビリ、スポーツの世界、企業など様々な現場に取り入れられています。
“あらゆる物事は単独では存在しない”
ABAはこれをフレームワークを用いて分かりやすく取り入れていける方法の一つです。
子どもの問題行動の前後の原因と結果を洗い出し、周囲の環境を調節しながら問題行動を減らしたり、代わりになる良い行動を増やして新しい神経伝達回路をつくります。
ABAは家庭内でも取り入れやすく、問題行動を減らし望ましい行動を増やすことや、自己肯定感を高めながら成長を促していくことができます。

⑤TEACCH
自閉症療育と言われているTEACCHですが、TEACCHの考え方は、あらゆる物事、全ての特性理解において必要な要素です。
自立とQOLの向上を目指し、その子の人生を通して持続可能性を考えます。
ここでは曖昧さはNG!
物理的構造化と視覚的構造化を徹底します。
しかし、これは認知・非認知能力の向上においても非常に重要で、感覚的な認識では個々によるズレは付き物であるため、必ず視覚認知を介して、脳内整理を行います。
TEACCHプログラムは自閉症の特性を理解した上で世間が自閉症の人々に寄り添うという理念を持っていますが、
基本的に私たちら、自閉症に限らず、一人一人の特性に対して能力的な凸凹や障害という概念を取り払い、それぞれの世界観の中で共に生きる者同士、お互いを尊重し、共存していくことを目的としています。
この考えは、このような療育施設に限らず、社会性を築くことにおいても重要であると考えています。
このような環境を作ることができれば、将来的な自立生活と共に、それぞれの特性が立派な個性として受け入れられやすくなると信じています。

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