House of Vedaでは、姿勢改善アプローチと子供の好きなことを大切にした療育を行います。
好きなことがある事は素晴らしいことです。
ここでは、好きなことを通して、コミュニケーション・社会性の向上を目指します。
例えば言語においても「楽しい!」「これが好き!」と言う事柄があるのは、その発端に何かしらの感覚を感じているからです。
そのため、子どもの中にある「なぜ?」に刺激を加えることが必要です。
しかし、言語発達に悩まれている親御さんからしたら、「なんで好きなの?」と聞いても「わからない」と言うので、それ以上会話にならないと思われていると思います。

まさにそこです!

なぜわからないかというと、その発端の感覚を言葉にすることがわからないから。
そのため、私たちの現場では、その発端に働きかけを行いながら、子供たち自身が自らの感覚に少しでも多く触れていけるような関わりをして、気持ちを伝えることができる言語能力向上を目指していきます。

SST
で行うような言葉を知っていることと、自分の感覚や感情から生まれることを表現できる力は別であると考えているため、好きな事や運動アプローチ、アートなどの感覚・感性・表現活動を通して、細やかな感覚にアクセスする頻度を増やし、子供自身が「なぜだろう?」と考えていける関わりを大切にしています。

姿勢改善指導でも、指導者の誘導に従ってただ運動を行うだけでなく、お子様の持つ感覚に動作ごとにアクセスするよう働きかけを行います。また、視覚・聴覚・触覚の認識一致を重視した指導をしていますので、自己感覚の覚醒と自己調整していける力を短期間で養うことができます。

ハウスオブヴェーダでの様子は、保護者様同伴でご参加・ご見学いただけます。
また通所時の活動報告は写真付きでお迎え時にお渡しさせていただいております。

姿勢改善ヨガトレ®︎パーソナルレッスンの様子は、動画撮影していただくことも可能とし、保護者様の同伴が難しい際は動画撮影も承っております。

ー姿勢改善メソッド「ヨガトレ®︎」についてー

姿勢改善メソッド「ヨガトレ®︎」は、リセット・インナーメイク・インプットの3部構成から成り立つヨガとトレーニングを融合させてプログラムです。

ーなぜ、姿勢改善を目的にメソッドを創ったのか?ー
高校創業後、スポーツ専門コースへ進学し、学生時代の研修期間を経て、スポーツジムや加圧スタジオでトレーナーとしての経験を積み、その後ヨガスタジオ勤務を経て独立(yoga i.um設立・ヨガトレ創案)に至ったのですが、学生時代のあることをきっかけに、トレーナーとしても、ヨガインストラクターとしても、私の中で一つの軸となっていたのが姿勢でした。

そもそも、どんなトレーニングもスポーツも、ヨガのポーズも呼吸も、根本的に姿勢が崩れていては効果が最大限に発揮できない。では、正しい姿勢とは?どのような状態なのか?この事に拘ってお客様の身体と共に追求し続け、経験と知識が辿り着いたのが、「正しい姿勢とは、骨盤の安定にある」でした。そしてまた、骨盤の安定に必要不可欠なのが肩甲骨であり、この二つの連動こそが姿勢改善の要であると確信し、ヨガトレ®︎を創りました。

2013yoga i.um設立から2022House Of Veda開所までー
2013年のヨガトレ®︎を軸にしたスタジオ設立から、さらなる研究を重ね、骨盤と肩甲骨の安定には、設置面を捉える力と、そこに関与する力を読み取る感覚が必要となることがわかり、それはまさに「感覚統合」との出会いでした。
ここで発覚したことが、まさに触覚・固有感覚・平衡感覚の重要性であり、何か動作を行う際は、必ず触覚の働きから、固有感覚(ちから加減)とバランス(平行感覚)が働くということが姿勢改善においても絶対的に必要な感覚土台であると確信しました。
この理論と根拠に基づいて、2016年からは全国の教育現場で「子どもの姿勢改善のためのヨガトレ®︎」が広がりました。

その後、さらに特別支援でもヨガトレ®︎による姿勢改善がもたらす効果を取り上げてくださる機会も増え、さらに多くの保育現場や小学校でも研修をさせていただく機会をいただき、貴重な経験を積ませていただきました。
この経験を通して、「でも結局私は現場を知らない」ということに違和感を感じ、202210月にHouse Of Vedaを開所しました。

姿勢改善と感覚統合が叶える療育

姿勢が保てない=体軸の問題

では、この体軸に弱さはどのようなことが原因であると思いますか?
実は、体軸獲得は0歳からのからだづくりが大切で、この0歳期からの身体発達は、脳機能発達に直結してきます。運動の必要性は、健康維持だけでなく、脳機能発達において必要不可欠な要素であるという事です。
少なからず、乳幼児期は安全を優先し、子どもの自発的行動に制限をかけてしまいます。そしてまた、現代では便利な育児グッズが増えていることで、頭を使わなくても簡単にできてしまうことも増えています。
安全・快適が自ら作り上げた事ではなく、保護された環境下で自発性の制限と共に育まれてしまうと、発達途中で感覚を見失ってしまいます。
それが結果的に「生まれつき運動神経が悪い」「小さい時から成長が遅い」という決めつけにも繋がっていきます。
しかし、まだまだお子様の能力を決めつけてはいけません!
私たちは、今のお子様の興味の土台から、どんどん運動感覚アプローチを行い、お子様が自分自身を信じて生きていける真の生きる力を養います。
真の生きる力の根源にあるのは、まさに自己肯定感であると考えています。
この自己肯定感は、自己肯定感を高めるためのトレーニングを積むから養えるものではなく、自らの感覚を信じて選択した先にある経験の積み重ねで育まれるものです。

ここでは、姿勢改善アプローチや感覚遊び、感覚統合運動を通して、自らの感覚を拾う練習を重ねます。感覚は、目には見えないけど確かに存在しているものです。この目に見えない感覚に基づく判断によって、目に見える世界(からだの動きも遊びや制作物等)が成り立っています。
こらはまさに認知・非認知トレーニングであり、さらには自分の感覚に基づき物事を進めていくためには、ワーキングメモリの働きも必要不可欠となります。
さらには、見通しを立てる力や、行動分析能力も同時に養うことができ、アプローチの中で感覚を言語化する機会が増えるので、今の気持ちを言葉にして伝える力の取得にも自然と繋がっていきます。
姿勢改善と聞くと、背筋を伸ばしてピシーっと立てたり座れることと思いがちですが、必要な状況判断、状況に応じた姿勢が取れるという事こそが、姿勢改善に必要な力の根源であり、その力は、生きる事そのもの、いざという時に身を守る、命を守ることができる判断能力にも繋がります。

ー最後にー
私自身も子を持つ親として、子どもにどうあって欲しいか?を問われたら「生きていたらそれでいい」ただこれに尽きます。
成長と共に自分の判断が必要な場面が増えていくからこそ、自分らしく、自分を信じる力を身につけて欲しいと思っています。
自分らしく生きる事は、このご時世簡単なことではないかもしれません。
だからこそ、House Of Vedaに通ってくれる子どもたちには、この場所で自分らしさをどんどん活かしてほしいと願います。
そして、私は子どもたちだけではなく、お母さんにもこの空間で少しでもホッとする時間や、周りを気にせず我が子の良いところを認めてあげることができる時間を満喫してほしいと思っています。

House Of Veda 施設長 植田真由

PAGE TOP